価値感の掘り下げで見えた、会社としての新たなビジョン

価値感の掘り下げで見えた、会社としての新たなビジョン

株式会社Coccole (コッコレ)

社名 株式会社Coccole (コッコレ)
事業内容 訪問福祉美容
業種 サービス業
従業員数 社員1名、委託スタッフ10名
課題 会社としての戦略や他の事業者との明確な違いを内外に伝えられないでいた
実施サービス コンサルティング
成果 戦略やビジョンが明確になったことで、社内外に自社の提供価値を伝えられるようになった

みなさんこんにちは。訪問理美容の事業展開をされている株式会社Coccole様。これから事業を拡大させるためスタッフ一丸となって取り組むために会社としての戦略やビジョン作成のお手伝いをさせていただきました。
川野社長が抱えていた課題は何だったのか、なぜ戦略やビジョンの必要性を感じたのかをお話しいただきました。

それでは川野社長。よろしくお願いいたします。
まずお聞きしたいのは、ご自身が抱えていらっしゃった課題です。
これから事業を拡大していくうえで、なにが課題と思っていらっしゃったのでしょうか?

提供したい価値が伝わらないもどかしさ

皆さんは訪問美容というとどんなイメージをお持ちでしょうか?
福祉施設やご自宅にお伺いして髪を切る。これ自体は間違いではないのですが、私たちが提供したい真の価値は違います。
美容というものは普通の人でも気持ちがスッキリしたり、前向きになったり、普段より積極的に行動が出来たりしますよね?
普段福祉施設やご自宅で過ごしている高齢者や障がい者の方にとって、この変化はとても大きなものになるんです。リハビリの効果も望めますし。
ですから私たちは単に髪を切るのではなく、こういった価値を最大化して提供したいと常に考えていたんです。
しかし、それがうまく伝えられなくて他の訪問美容事業者との違いを明確化できないでいました。
お客様や取材に来てもらった新聞記者さんにも「何が違うのか」を伝えられないでいたんです。
そのため「同じ切るなら安い方が良いよね。」と言われてしまうことも。

格安の訪問美容の会社さんと比べて価格は1.5倍くらい違いますもんね。
普通は皆さん、なんでこんなに違うんですか?って感じると思います。
それをうまく説明する方法を持っていなかったということですね。

スタッフにも武器を持たせてあげたかった

そうなんです。
私自身がスタッフにもうまく説明できていない。
だからお客様にもうまく伝わらない。
営業活動を行うときに、みんな本当に困っていて。
スタッフのみんなに明確な武器を持たせてあげたいと常に思っていました。

今回のコンサルティングを通してどのような価値が得られましたか?

組織として「迷わない旗」、経営者に必要な「学び」

自分たちの提供価値を言語化できたこと。それがもっと大きいですね。
黒瀬さんに「社会的自立のお手伝い」という大きなビジョンを言葉にしてもらってから、どこに行ってもこの言葉を軸に話すようになりました。

これまでは、自分たちの価値を言葉にできていませんでした。スタッフはめちゃくちゃ頑張ってくれていたけれど、その価値を表現できていない状態。だから今回、言葉としてスタッフ全員に伝えられたことにはすごく大きな意味を感じています。「迷わない旗」ができたんです。この旗を振っていれば、スタッフはそれを頼りにできる。1本の旗ができたことで生まれる会社の利益、今後の成長はとてつもなく大きいと感じています。

経営者として得られたこともありますか?

全部が大きな学びでしたね。会社の舵取りをする経営者として、僕自身がアップデートしていかないと、スタッフに何も伝えられないし、考えも凝り固まってしまいます。「僕の価値観」ではなく、「お客様にとって得られる価値」。つまりマーケティングの重要性を黒瀬さんから学んだことは、僕にとってめちゃくちゃ財産になりました。

今後はどのように活かしていけると思いますか?

不変的ビジョンの共有が、飛躍的成長に

一体感のある組織づくりですね。体制としては僕がいて、次にマネージャーが二人、その次にスタッフという形なんですが、僕からの指示は今回の学びがベースになっているので、全体としての意思統一が図りやすくなりました。

髪を切るだけではなく、大切なのはその先にある「社会的自立のお手伝い」。これでやっていくんだと、二人のマネージャーに宣言しました。これだけは変わらないと。

そうはいっても言葉だけでは、まだまだ理解の深度は浅いかもしれません。だけど、今後の会話や取り組み、あらゆる場面で「社会的自立のお手伝い」という言葉を使って、二人が理解を深めていけるよう発信していくつもりです。もちろん全スタッフにも。それが今後の成長につながると思っています。

コンサルティングの進め方に関するご意見、感想などもお聞かせください。

「ヒアリング力」「整理力」「アウトプット力」

黒瀬さんが僕らの目線に立ってヒアリングしてくれるから、話しやすかったというのはありますね。僕たちが言葉でうまく表現できない部分は「こういうことですか?」とサポートの言葉をいくつも投げかけてくれましたよね。たくさんの言葉の中から、「そうです!」「それです!」と自分たちの言葉を見つけることができました。

対象者さん(お客さま)を書き出して、目に見える形で整理できたことも重要だったなと思います。僕自身、頭の中では一人一人の対象者像みたいなものは描いていて、どうすればいいか知識としてはもっていたんです。だけど整理できていなかったから、アウトプット(サービス)につながっていなかったんですね

今回のようなコンサルティングは、どんな方におすすめだと思いますか?

経営者ならどんな業種でも俯瞰的視点を

全業種の経営者ですね。どの業種でも絶対に受けた方がいいと思います。どれだけ自分の視野が狭いか、俯瞰して見えていないかを知ってほしいです。主観で考えてこれが自分たちの価値なんだと思い込んでいることも、視点が変われば全然違う。それさえ知れば、どんな動きをすればいいのか自ずと分かります。

自分の業界にどれだけ他社がいて、どんな価値をもっているのか。少しくらいは調べられるかもしれませんが、こんなにも掘り下げていくことはできないと思います。他の経営者さんとのお付き合いもありますが、こんなに突き詰めて調査している人はいません。
マーケティングというものがこんなにも奥が深いものだとは知りませんでした。

川野社長、おいそがしい中インタビューにお答えいただきありがとうございました。
これからも新しいチャレンジが加速していけるようにサポートさせていただきます。
今後ともよろしくお願いいたします。

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