福祉の店アイコーの取締役社長 内田様(左)、取締役営業部長 新井様(中央)、係長 道下様(右)
社名 |
福祉の店アイコー |
主な商材 |
福祉用具の貸与(レンタル) |
業種 |
レンタル業・小売業 |
社員数 |
15名 |
課題 |
デジタルを中心とした世の中の変化に対応し次の成長へ向かうための人材を育成したい。そのきっかけを持ちたかった。 |
実施サービス |
DX思考育成プログラム 超入門編「DXセミナー&ワーク 「私たちに必要なDXって何?」」 |
結果 |
他の業界の変化を消費者の目線で考えることにより客観的にDXを感じることができた 自分たちの業界のピンチとチャンスの両方を感じ取れ、積極的に考えることができるようになった。 |
皆さんこんにちは。
倉敷市の福祉の店アイコー様にて、DXセミナー&ワーク「私たちに必要なDXって何?」を行わせていただきました。
感想などをお聞きしていますので参考になさってください。
それではよろしくお願いいたします。
まず最初に内田社長から会社のご紹介をいただけますか。
はい。よろしくお願いいたします。
福祉の店アイコーは、倉敷市を中心に介護用ベッドや、車いすなどの介護用品のレンタルを行っている創業から35年目になる会社です。
社員は私も含めて15名で、介護用品貸与(レンタル)業界では珍しくお客様対応をしているのは全員女性です。
一部、メーカーとして自社開発した商品もありますが、他の介護用品メーカーのものも幅広く取り扱っています。
ありがとうございました。では今回DXセミナーをご依頼いただいたきっかけは何だったのでしょうか?
介護の業界は高齢化の流れもあって、この20年で急成長を遂げました。
でもこの流れもだんだんと緩やかになっていて、競合も増えてきて業界は成熟していると思うんです。
また2040年には高齢化の波もピークを迎え、そこからは高齢者人口は減少していきます。
ですから今の良い時期に、未来への投資もしておかないといけないと考えています。
そこでまずは業界的に遅れているデジタル化についてしっかり学んで理解し、そこに対応していく必要性を感じました。
これが今回セミナーをお願いしたきっかけですね。
今回は営業部長さんと、現場リーダーの方も一緒に参加いただきました。
これは何か目的があったのでしょうか?
そうですね。
未来への投資という意味でDXについて学んでいかないといけないというのもありますが、まずは目の前に生じる変化を前向きに受け入れる社内の体制を整えたいという思いがありました。
弊社のスタッフは何事にも一生懸命にがんばってくれます。
しかし、これまでのやり方を変えたり、変化することがとても苦手なんです。
変化を柔軟に取り入れ、次の成長に繋げていきたいと思っています。
あと、私自身は新しいことが好きで常に勉強したいというのもありますが、経営者としての危機感やこれからの新しいビジョンが頭の中にはあるけど、それを整理して言葉で伝えるのが難しいというのがあったんです。
そのための方法と知識を得たい。と思って参加しました。
では、実際の内容について取締役営業部長の新井さんにお尋ねします。
まず最初にいろんな業界のDXについて、グループディスカッションをしましたよね。これはいかがでしたか?
そうですね。
私はDXという言葉自体知りませんでした。
よくニュースでGoogleが車をつくるとか聞いたりはしていましたけど、どこか他人事で自分たちにはあまり関係ない話だと思っていたんです。
でも参加してみて、デジタルによる変革というのは既存の業界の構造自体を変えていっているということが実感できましたね。
グループワークでは4つの業界のDXをみんなで話し合いましたけど、実際にやってみて客観的に思うのは「いやーこりゃほんまに時代は変わるでぇ!」って感じでした。
私は介護業界の知識は誰にも負けませんが、これは勉強しておかないと本当にまずいと感じましたね。
介護業界のDXは実際にはいかがでしょうか?
正直、介護業界はデジタル化が遅れている業界だと思うんです。
なので、すぐに業界自体が変わるような大変化があるとは思えないのですが、慢性的な人手不足への対応やツール導入としてのデジタル化はどんどん進んで行くでしょうね。
最初はそこへの対応がスタートかなと思います。
介護業界は制度に沿ったビジネスなので、民間のようにイノベーションが起きにくい業界だと思います。
でも他の業界は本当に大変。
でもこれは明日は我が身で、介護保険制度が変われば環境はガラリと変わるので、競争は一段と激しくなる。
そのためにも今からしっかり準備していく必要があるなと感じました。
そうですね。アメリカではアマゾンが調剤薬局の業界に参入してきているそうです。
制度に守られた業界は特にイノベーションの意識が弱いので、新しい技術を持った新規参入者が入ると業界が一気に変わることがあります。
過去にテレビや銀行がそうであったように、例外はないと思って取り組んだ方が良いと思います。
次にPEST分析で、世の中の環境の変化についてディスカッションしましたよね。
こちらはいかがでしたか?
世の中全体の変化が、自分たちの業界に影響を及ぼすのがよくわかりましたね。
実際にやってみて、少し自分が恥ずかしくなりました。
というのも、介護のことは誰よりも勉強してきたつもりですけど、もっといろんな分野に目を向けて知識を得ないといけないと感じましたね。
特にデジタルはコロナ禍で一気に進んだ感じがしますし、変化のスピードがメチャメチャ早い!
日々勉強しておかないと乗り遅れるし、時代について行けないなと感じました。
世の中に散らばっている情報は、あたかも自分たちには関係ないと思いがちですけど、まわりまわって参考になることがありますよね。
そういう意味でも幹部社員にはアンテナは常に高く保っておいて欲しいと思います。
でもピンチもあれば同じだけチャンスもあるとも感じました。
PEST分析をみんなで考えているときに、新しいサービスの種も考えることが出来ましたし。
これは引き続き具体的に調査・検討していきたいと思っています。
ありがとうございます。それではセミナーとワーク全体を通していかがでしたか?
DXをテーマにしたセミナーは初めてだったのですが、資料もイラストを上手に使っていて視覚的にわかりやすいように工夫していただいているなと感じました。
DXという難しい話をとても理解しやすくほぐしてくれていて、みんな楽しく参加できたと思います。
あとワークも取り入れていただいているので、聞いて終わりでなく即実務に落とし込め実感しながら進められる良さがありました。
引き続き、AB3C分析のセミナーとワークもあるのでこれからとても楽しみです。
福祉の店アイコーの皆様、おいそがしい中インタビューにお答えいただき、ありがとうございました。
次回は、「DX思考の人材育成セミナー&ワーク」の方ですね。
この様子もHPでご紹介出来たらと思っていますので、引き続きよろしくお願いいたします。
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