お客様が求める価値のことをベネフィットと言います。
「ニーズのことでしょ?」と思われるかもしれませんが、お客様が目の前で言っている需要と、本当に求めている価値は違います。
お客様は「本当に得たい価値」を持っていて、「行動」しようとしているのですが、ほとんどの場合、その「行動」の部分しか見えていないことが多いのです。
例えば、仕事帰りにプールに行こうと思っている人がいたとします。
「プールに行く」が「行動」です。「本当に得たい価値」ではありません。
さて問題です!この人はプールに行きたいわけではありません。何をしたいのでしょうか?
答えはいろいろあります。
私の場合は「肩こりを治したい」でした。
おそらく、「ダイエットしたい」「仕事帰りにリフレッシュしたい」「体力をつけたい」「リハビリをしたい」などいろいろな目的が考えられます。
これらはその人が求める価値であり、本当の目的です。
肩こりを治すなら、「治療院」が競合になりますし、仕事帰りにリフレッシュしたいならテニス教室のほうがいいかもしれません。
その人が本当に求めている価値は何なのかを見極め、それを解決できる場を提供するのが重要です。
Webサイトを作るなら、単にプールの概要や値段だけを載せるのではなく、その人が求めている価値に対して、競合と比べてこんな利点があるといいったコンテンツがあると、選ばれる理由になるかもしれません。
私の例で言うと、いかにプールが肩こりにいいかという内容や、肩こりを治すための効果的な運動方法、実際に肩こりが治った人のインタビュー記事などになります。
リフレッシュやダイエットであれば、どのようなコンテンツがあるといいでしょうか?
ベネフィットを理解すると、単にプールの概要を掲載するだけでなく、何を伝えるといいのかが見えてきます。