「売上が年々厳しくて、前年比を保てたらマシなほう・・・」
そんなお声が多くなってきているように感じます。
頑張っても頑張っても業績があがらない・・・その原因は、インターネットやスマホの登場で市場のルールそのものがかわってしまったにもかかわらず、どこで頑張るか、何を頑張るか、どんな価値を提供するかといった戦略が旧来のままで、時代に合った戦略に見直せていないからです。
皆さんの事業やご商売はまだまだ成長が見込める業種でしょうか?
今は、たまたま業績が悪いだけで、そのうち自然によくなるのでしょうか?
どのような商品・サービスでも成長する時期があれば衰退する時期もあります。
これをプロダクトライフサイクルと言います。
分かりやすくデジタルカメラの例でご説明します。
出典:明治大学経営学部 佐野ゼミナールウェブサイト
上記のグラフのようにデジカメは1999年あたりから徐々に売れ始め、2010年あたりにピークを迎えました。
ですが、その後は一気に出荷台数が落ちています。
皆さん写真を撮らなくなったのでしょうか?
そんなことはありません。
お分かりのように、答えはスマホの登場にあると考えられます。
スマホのカメラもすごく高機能化していて、普段の撮影はこれで十分という人もかなり多くなりましたね。
つまり、ユーザーの「記念を写真に残したいというニーズを叶えるツール」が、デジカメではなくなったので、売り上げが減少しているわけです。
さて、プロダクトライフサイクルは、大まかには下記のように4つの時期に分けられます。
成熟期には、競合がたくさんいる状態ですので、他社でなく貴社を選んでいただくための差別化が必要になります。インターネットの時代ではこれが顕著に出てきます。(詳しくは「お客様を絞る理由」をご覧ください。)
衰退期には、どれだけあなたの会社が頑張っても業界全体が衰退しているので、どうしてもその分の影響は受けてしまいます。
大変残念ですが、すでに何か別の商品にとって代わられたか、もう商品の価値を感じているお客様が減ってきているという時期になります。
この頃には、事業自体の見直しが必要になります。
つまり、成熟期や衰退期では、どこで頑張るか、何を頑張るか、どんな価値を提供するかを見直す必要があるのです。
インターネットやスマホの登場から、市場のルールそのものがかわってしまったので、多くの会社では事業の在り方や会社の戦略そのものを見直す時期が来ています。
インターネットの登場は産業革命です。パラダイムシフトなのです。
インターネット時代の戦い方(戦略)を見直しましょう。
※パラダイムシフトとは、その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化することをいう。
出典:- Wikipedia