「この場所にいる人、ここによく来る人にPRしたい。」そんな要望にお答えする広告があります。
スマホにはGPSという位置情報システムがあります。
これを使って広告に活かすのが、ジオターゲティングです。
画像引用:Google
例えば、上記のように岡山大学にいる人(正確には人でなくスマホ)は、大学生である可能性が高いと考えます。
そこで、この場所にいる人には大学生向けの広告を出すということを考えるとこができます。
他に、病院や大型マンションなどの施設にいる人を対象にしたり、中には郵便番号ごとに区切って掲載する広告の種類もあります。
これらはリアルにそこにいる人、いた人が対象になりますので、「場所」というターゲティングが有効なシーンでは、活用の幅が広がるのではないでしょうか。
「うちのHPのお客さんはほとんどスマホから見に来ている」そんな人にお薦めなのが、スマホ広告です。
昨今ではスマホユーザーの増加に伴い、スマホ広告もとても広がっています。
代表例でいうと、Yahooニュースなどのタイムラインに掲載されるインフィード広告があります。
これはニュースサイトの中のニュースとニュースの間に、広告を紛れ込ませているので、ニュースコンテンツのように見せている特徴があります。
(もちろん広告であることは明示しています)
紙媒体でいうとペイドパブリシティ広告のイメージです。
ですから読み物だったり、情報コンテンツのほうが、たとえ広告とわかっていたとしても素直に受け入れてもらえるかもしれません。
これも、もちろん地域や興味関心に合わせてターゲティングすることが出来ます。
あなたの商品はどのような時期に多く売れますか?
ネット活用を考えた際に、シーズン性というものも気になります。
例えば、「ふるさと納税」なら年末にかけて、「花見」なら3月から4月に検索やホームページ閲覧が増えるでしょう。
キーワードの検索時期の推移は、
Googleトレンドというサービスでご覧いただけます。
ただし、時期がありそうで実はあまり関係ない業種もあります。
例えば「婚活」はどうでしょうか。
Google および Google ロゴは Google Inc. の登録商標であり、同社の許可を得て使用しています。
これを見ると年々増えているようですが、時期による変化は少ないです。(2月とGWに少し増えます)
ちなみに、もっとシーズン性のありそうな「結婚式場」でもあまり時期による検索数の変化はないようですね。
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※「お中元」は分かりやすい例としてお見せしています。
では「シロアリ」はどうでしょうか。
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上記のように5月頃に急に跳ね上がっているのがわかります。
これは、羽アリが飛ぶ時期と重なっていて、ビックリしてあわてて検索する人が増えるのだと思います。
このようにコンテンツの公開時期や、広告の導入時期の指標として考えることもできます。
インターネット広告は200種類ほどあるといわれています。
代表格は先日ご紹介したリスティング広告ですが、もう一つの代表格はバナー広告(ディスプレイ広告)だと思います。
これらの最大の特徴は不特定多数ではなく「ターゲットを絞ったPRが可能」ということです。
例えば、Yahooニュースなどのページの右上に広告が出ているのをよく見かけます。
これらは、「見る人によって内容が変わっています。」
広告主の視点で考えると、「興味のありそうな人だけに絞って掲載する」ことが出来るということになります。
これはどういうことでしょうか?
例えば、釣りが好きな人は、「最新 釣り具」と検索したり、「アジの釣り方」と検索したりしています。
また、釣りに関するブログや、釣り情報のサイトなどを見ています。
インターネットでは、これらの行動データをもとに「この人は釣りに興味がある」と認識します。
ですから、ユーザーごと(正確にはブラウザごと)の興味関心を把握しているということです。
つまりこれを利用すると、釣りに興味のありそうな人だけに掲載するといったことが可能になります。
また、地域を絞ったり、年齢や性別を絞って掲載したりすることも可能です。
◆ターゲット設定方法の例
エリア:IPアドレス、ケータイの基地局やログイン情報など
興味関心:検索語句や閲覧サイトなど
性別・年代:ログイン情報、類似行動情報など
これらの広告は、掲載された数による課金方法と、クリックした数による課金方法があります。
いずれにしても、不特定多数ではなく「ターゲットを絞ったPRが可能」という大きな特徴を持っています。
お客様が何かを探しているときには、いくつかの流れがありますが、大きく分けると「ウォンツ」と「ニーズ」という考え方があります。
これらのシーンによって、欲している情報も、それに対して提供するものも変わってきます。
例えば、ゴルフが上手くなりたいと思っている人が、ドライバーを購入しようと考えているとします。
ですが、この人はすぐに「ゴルフの上達=ドライバーの購入」と考えたわけではありません。
下記の図は、この人の検討の流れをまとめたものです。
ご覧のように、最初にゴルフが上手になりたいと思った際に、いくつかの選択肢を考えます。
この例でいうと「クラブを変えよう」「もっと練習しよう」「学ぼう」ということになります。
この時点のシーンに合わせたホームページなら、それぞれ具体的にどういった方法があり、それぞれのメリット・デメリットを伝えるようなコンテンツがあるといいですね。
「クラブを変えよう」ということを選択したとしても、まだ選択する内容があります。
それはドライバーなのか、アイアンなのか、パターなのか。どういうクラブなのか。
このシーンでも、ユーザーのお困りごと別に、どういった場面でどういたったクラブが必要になるか伝えることが必要になります。アプローチなどグリーン周りが苦手な人に提供する情報、3パットを失くしたい人に提供する商品情報は何でしょうか。
結果的にドライバーを買うことを選んだとしても、どのメーカーのものにするか選択しなくてはなりません。
ここでは各メーカーごとの特徴をまとめた表などがあると見やすいかもしれません。
このように求めている価値に対する解決策がまだ多く、まだそれらが決まっていないシーンは「ニーズ」、選択肢が決まって具体的な商品を購入しようと決断したあたりのシーンは「ウォンツ」になります。
これらのシーンによって、欲している情報も、それに対して提供するものも違うということがわかります。
最終的にタイトリストのドライバーを買おうと決断したとしても、最後の最後で判断されるもの。
それは、どこで買うかという選択です。
ゴルフショップはもちろん、ネット購入や、オークションサイト、中古シップも競合となります。
その際に、自社のお店で購入するメリット。すなわち選ばれる理由がなければいけません。
それは、補償内容なのか、試打ができることなのか、送料が無料であることか、プラスでレッスンを受けられることなのか。
価格だけの違いなら、アマゾンや価格比較サイトが相手になってしまいます。
競合と比較して自社の優位性が表現できていなければ選ばれるのは難しいでしょう。