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DXというと自社のデジタル活用のことを指すことも多いですが、本質はデジタルによって起こった世の中の環境変化への対応。すなわち「デジタル社会に求められる自社の提供価値の変革」が必要です。
このあたりを動画にまとめましたのでご覧ください。




上の図は経済産業省が作成しているDX推進指標のサマリーです。
少しわかりにくいですが、DXを推進していくうえで重要なポイントが記されています。

この中で特に重要なのは経営者のビジョンとコミットメントです。
将来におけるディスラプション(既存ビジネスモデルの破壊)を誰よりも理解し、そこに対応する覚悟をもてるかどうか。
そしてそれに向けて具体的な組織・予算・人事評価などが明確化され、実践されているかどうか。

まだ様子見。だからなんとなくDX。徐々にDX。これではこの変化のスピードにはついて行けないと考えます。
最終的にもっとも重要なのは経営者自身の覚悟なのです。


企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)というと、ネットショップを構築したり、システムを導入して生産性を上げるなど自社のデジタル活用に目が行きがちですが、一方でお客様もデジタルを活用してその行動を変化させているということを忘れてはいけません。

多くのマーケティングがそうであるように、ぜひ客様視点でもDXを考えてみましょう。


お客様のデジタル活用

例えば小売業の場合、お客様の多くはお店に足を運ぶ前にインターネットを使って情報を仕入れます。
実際にその商品を使っているユーザーのSNSやブログを見たり、レビューサイトや比較サイトを参考にすることもあります。
やがてどこでも売っている不特定多数向けの商品では満足できず、自らの細かいニーズや価値観に沿った商品を求めるようになるでしょう。
そして実店舗でなくアマゾンや楽天などのネットショップで購入を検討するかもしれません。

そのようなシーンで、今ある商品を単純にネットで販売したり店舗へ集客をしたところで本当に選んでもらえるでしょうか?

DXの時代は広い意味で様々なデジタルによる変革が起こっていますが、一般消費者にとって最も身近なデジタルとはインターネットやスマートフォンです。
ユーザーは24時間365日いつでも自分だけの情報を手に入れられるようになりました。

この情報を手に入れたユーザーに選んでいただける新しい戦略を構築すること。
これが中小企業にとって最も重要で最も難しいDX対応です。


DXによる消費行動の変化_BtoC

DXによる消費行動の変化_BtoB


少し前の話になりますが、備商株式会社様にお伺いし営業マン向けのイノベーションとDXの講習&ワークショップを行いました。

同社は産業機械の商社でありエンジニアリング会社でもあるため、様々な技能を持った営業スタッフがおられます。
このような工業の業界は一見DXとは無縁と思わるかもしれませんが、産業機械におけるIoTやロボティクスも徐々に進んできていて、生産性の向上と慢性的な人手不足を背景にDXが進んできている業界です。

また、自動車産業やエネルギー産業など産業構造自体がDXによって変革しているお客様も多く、自社を取り巻く環境の大きな変化に対応していこうとされています。

最初は半信半疑だった皆さんもすぐに必要性と可能性を感じられ、本当に熱心に取り組んでいただけました。

今回の研修では約40名の社員さんに対して、全体で考えていただくもの、部署で考えてもらうもの、チームで取り組んでもらうものと分けて、DXやイノベーションの基礎知識から、実際に自社の新しい戦略を検討する段階までシリーズで行っていきました。

アンケートを見ても、段々と順を追うごとに参加者の熱量があがっていることを感じられ、とてもいい研修ができたと思います。

次年度からはさらに自社の「選ばれる理由」を強くしていくための研修を行っていきます。

社員さんの成長が会社の成長に直結し、新しい時代へチャレンジを続けている備商さんに今後もご注目ください。





先日あすなろコーポレーション様におじゃまして、これからのDXへの対応とイノベーションに向けた研修を行わせていただきました。

同社は住宅などの内装工事やインテリア・カーテンの販売を行っている企業ですが、施工スタッフ、インテリアスタッフから総務部長まで社員総出で、業界のデジタル変革への対応と新しい提供価値の創造についてみんなでディスカッションしました。

とはいえ、いきなりDXやイノベーションの話をしても聞きなれない言葉の連続ですし、なかなかピンときません。

そこで今回の研修では「消費者の目線でDXとイノベーションを考える」というやり方をしました。

「家がもしロボットだったら?」というお題で住宅のIoTについて考え、「自動車を買う本当の理由は?」というお題で、ベネフィットからイノベーションの種を探すというようなやり方です。

終始、真剣かつとても楽しく取り組んでいただけました。

別室で見守っていた社長からは、「ずっとみんなの楽しそうな声が聞こえてうれしかった。」とコメントをいただきました。

これをきっかけに、自社のDXとイノベーションを考える良い転機になっていただけると幸いです。



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