商売のエリアに垣根がなくなった

インターネットの登場により、ご商売のエリアに垣根がなくなりました。

例えば、いままでは岡山市中区周辺とか、大元周辺とか、ある程度の市場(ご商売のエリア)が決まっていました。

小売業はネット通販がありますから、全国に競合ができたことはすぐにご理解いただけると思います。仕入れ品であれば、全国のECサイト、楽天ショップやアマゾンが相手になります。

ですが、サービス業の方はあまりまだピンと来ていない方も多いようです。

例えば、トイレの修理を頼みたいと考えたとします。

今までであれば、タウンページなどで調べて近くの工務店や水道屋さんを探していたと思います。交差点に大きな看板があったり、主要道路沿いにお店があれば、店名を覚えているかもしれません。

この場合、競合は「同じエリアの同業者」がメインとなります。

インターネットの活用が進んでくると、どうでしょうか?

いろんなシーンが考えられますが、一番多いのは「トイレ修理 岡山市」などで検索することではないでしょうか?

実際にGoogleで検索すると下記のようになります。

FireShot Capture 104 - トイレ修理 岡山市 - Google 検索_ - https___www.google.co.jp_search.jpg

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広告が7つ、自然検索での表示が10件出てきました。
よく見ると、「全国対応している業者さん」が目立つことに気づきます。

一般的に、全国対応している業者さんは窓口が東京などにあり、問い合わせまでをメインに行います。そしてその後の見積もりや、施工は、地元の施工業者さんに依頼します。
(FC店舗とは違って提携店はその屋号で商売していないことが多いようです)

このような会社は全国対応で、しかもノウハウもあり、きれいなホームページで、申し込みも24時間対応というところも少なくありません。

これは、地元密着で行ってきた会社にとっての競合となります。
つまり、実際の住所地とは関係なく、競合がひしめいている状態です。

他にも、お葬式、お庭の手入れ、シロアリ駆除、パソコンの修理、英会話教室などはもちろん、税理士業務、弁護士業務などの士業も含め、様々なサービス業で起こっていることです。

もっと限られた市場でのご商売である、スーパーや、学習塾、歯科クリニック、パン屋さんなども例外ではなく、「近所だから」という理由だけではもう成り立たないのです。

いままでは決まったエリアでの競争であったものが、一気に全国の会社が競合になりました。

特にインターネット上で解決できるサービスであれば、その垣根はもはや0になります。

実際に一部の経理代行サービス、教育関係などは、現地で行う必要がなければ無店舗でサービスを提供できるので、エリアの垣根が0で、全エリア競合になることもあります。

そういった中では、やはり「選ばれる理由」が、ホームページ・リアル店舗にかかわらず無いと、これからますます厳しい戦いとなって行くと思われます。


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